オーダー作品 絵その?

shinoです。


 


オーダー作品の絵、2枚目です。



色鉛筆、パステル。


 


「仕事で疲れて帰ってきても、玄関にあるだけで、すっとして、動じない気持ちになれるような絵を」という依頼でした。


大木に小鳥がつどっている絵になりました。


 


私はちまちまちまちまと余白をうめていくのが好みのようで、この絵も、完成した!と思ってからの


色の重ねや書き込みが大変盛り上がりを見せ、下書きがささっとかけたわりに、ずいぶん長く一緒にいた気がします。


色鉛筆なんて、かなり初期に出会う画材だと思うのですが(1位 くれよん 2位 クーピー 3位 色鉛筆 4位 ぺんてる水彩えのぐ)


こんなに使い勝手のいい、画材だったんだ…と目からうろこのおちるような瞬間がありました。


 


水彩で行うボカシの、ボケアシが7色に変化してゆくような表現が好きで(佐々木悟朗さんのような)、近年CGグラフィックではよくみかけるようになりましたがアナログでやりたいと思っていました。しかしたいてい紙がべっこべこになってしまう。


最初に水張りをすればよいのですが、私が書くちっこい絵のサイズのパネルは見かけない。


なんとか違う画材で再現できないものか…おおこんなところに舶来の新しい画材が!面白い。いやしかしこれ揃えたらいくらするのだ?


それならば使い慣れた油絵具で…いやしかし色数が足りないのは同じ…あっこのパステルカワイイ。


あちこちに飛びちりながら貝のらせんの中心へと向かうような思考が、余計に画材屋での貧血を招いていたのかもしれません。


 


ともあれ、色鉛筆との個人的な再会を果たしたことで、満足する色彩の絵が描けたと思っています。


 


絵を描いていくうちに、頭ではなく手が考える瞬間があります。


言葉にする時間がおしいというか、もう反射神経だけで色を選び塗ってゆく時間。その時が好きです。


5本の指の間にはさめるだけ色えんぴつを挟み、選んでは塗り選んでは塗り…見る間に絵が変わってゆくとき。


そんな時を招くのに、手になじんだ画材に勝るものはないですね。


 


友人からは開けた瞬間から、泣けてしかたなかった…といううれしいご感想をいただきました。


ありがとうございます。


 


この絵にこめた物語は以下のようなものです。


 


「大きな木がある。いつからあるのかわからない。太い幹は雨にも風にも弱ることなく、枝と同じかそれ以上の根を深くはり、


丘の上に日を浴びて立っていた。木は健やかで満たされていたが、どこかさびしかった。


ある時小鳥が雨宿りにやってきた。木は枝を貸してやり、そのうえに葉を茂らせた。


一晩ふるえながらも小鳥は夜を忍び、翌朝は元気に歌った。


そのきれいな声。


枝の上に軽い体重と歌の響く振動を感じ、木は心がふるえるような気がした。


こんなに小さくか弱いものであるのに、なんと美しい声で歌うのだろう。この美しい羽。これは私にはないものだ。


なんとすばらしい生き物か!


やがてたくさんの小鳥が訪れるようになった。


嵐に、暑さに、寒さに、その時々をやり過ごすためにやってくる色とりどりの小鳥たち。


木は枝を差し伸べ、ともに夜を過ごし、守った。


朝になると、小鳥たちは太陽に向かい命の喜びを歌う。それを聴きながら、木は幸せだった。


そしてそんな木を、時々は不死鳥もあらわれ祝福してくれるのだった」


 


長くお待たせしましたが、楽しい制作でした。ありがとうございました。


 


 

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Author:erisino57
shinoです。農業しながらアクセサリーを作っています。横浜のお店floracionさまにて委託販売中。ときどきイベント開催。不定期ですがフルオーダーメイドも。

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